2.ジャガイモづくりがさかんな雲仙(うんぜん)市の人びとのくらし No01
長崎県の農作物の特産品としては、ビワ、ミカン、米、ジャガイモがありますが、右のグラフを見ると、ジャガイモの生産額は、日本第3位になっています。また,県内では、島原半島でジャガイモづくりがさかんです。
あこちゃんたちは、なぜ、島原半島でジャガイモづくりがさかんなのか調べるために、愛野ばれいしょ支場に行きました。愛野ばれいしょ支場は、ジャガイモについて研究し、あたたかい気候に合い、病気に強く、しかもおいしくてたくさんとれるジャガイモをつくりだしているところです。場長さんに、ジャガイモの研究についての話をお聞きしました。
場長さんの話
ジャガイモは、今から400年ほど前に、オランダ船によって、長崎に伝えられました。ジャガイモは,もともとすずしい気候を好む作物ですが、あたたかい地方でも、真夏をさければ年に2回収穫できます。でも、北海道で栽培されている品種では、あたたかい地方では、たくさん収穫することはむずかしかったのですよ。
そこで、あたたかい気候に合う品種を育成するために、昭和25年(1950年)にこの試験場が愛野につくられました。昭和30年(1955年)に、あたたかい気候に合う、おいしい品種(ウンゼン・タチバナ)がつくりだされ、島原半島でたくさん栽培されるようになったのですよ。
その後も、この支場でつくりだされた、新しい品種(ニシユタカ,普賢丸など)がたくさん栽培されるようになって、長崎県のジャガイモの収穫量が日本第2位にまでふえたのです。