4.「焼き物の里」三河内地域(みかわちちいき)の人々のくらし No04
伝統的な三川内焼の作り方は下の通りです。窯元によっては、「本焼き」の後に「上絵つけ」をするところもあります。
写真でも分かるように、三川内焼は「型作り」や「絵つけ」を一人でするのでなく、それぞれの作業を専門の人がします。
粘土作りから出荷まで、10日間ほどかかります。製品の大きさや絵つけの仕方によっては、何十日もかかることもあります。
平戸藩に保護されていたころは、年に1回焼けばよかったので、窯入れは湿度が低く、窯の温度があがりやすい12月ごろだけでした。春から秋にかけては、図案を考えたり、技術を磨いたりしていました。そのような伝統技術が受け継がれ、三川内地域には「ろくろ」や「絵つけ」などで長崎県の無形文化財や佐世保市の伝統工芸士に指定されている人が20人近くもいます。